聖サンマガ学園 6時限目
糸色望/名取羽美
(C)久米田康治/講談社 (C)久米田康治/小学館

★立体館入り口へもどる



「絶望した!!」

糸色望/名取羽美


2009/03/20

■2009年3月に、
セガプライズより聖サンマガ学園6時限目として発表されたプライズ商品です。少年サンデーと少年マガジン両誌の創刊50周年を記念して企画されました。
原型製作と彩色を担当してます。

■発表からさかのぼること2年前。
セガの担当さまと別件で打ち合わせをしているときに、ふと「絶望先生キャラをPVCでやってみたいんですけど、いくらなんでもやっぱ無理でしょうねえ…(聞きようによっては諸々失礼な言い草/´д`;」などともらしたところ、「実は来年に向けてこういう企画がありまして…」と、サンマガコラボ計画を知らせていただきました。ナイス渡りに舟!

■それならマガジン側は糸色先生でいいとして、サンデー側は誰を?となったときに、「かってに改蔵の羽美とかどうでしょう!? 久米田先生の一人コラボということで!」と、これもダメモトで申し入れたんですが(笑)、まさかそれでOKが出るとは。セガプライズ…恐ろしい子!←最大級の褒め言葉

■ということで、未熟ですが念願かなって久米田先生のキャラをマスプロ商品としてお披露目することが叶いました。気軽に挑戦できるクレーンゲームの景品ということもあって、普段フィギュアと接しないような方にも手に取っていただけたみたいで、すごい嬉しいですよ⊃д`)。
原作者さま&版元さま、製作中にいろいろご心配とご迷惑をお掛けしたセガさまおよび担当のSさまOさま。感謝いたします。本当に本当に、お世話になりました〜〜〜m(_ _)m




糸色望(さよなら絶望先生)

■常にネガティブ、糸色先生。サンマガ学園の生徒たちにも絶望しちゃってます。

■原型のポーズを決めるにあたっては製作前にセガさんのほうに図案を提出しないといけなかったんですが、ぼくは絵ごころが皆無なのでかなり困りました。それで思いついたのが、原作コミックのいろいろなカットをコピー印刷して、部分ごとに切り貼りしていくモンタージュ作戦。右手は○○話の絵から、足は△△話の絵からといった具合にチョイスして全身を構成していきました。気分はもう脅迫状を作る誘拐犯。フィギュアの各部を見て元カットを推理するのもオツかも知れません(笑)。
ポーズ的には、(ネタに走りたくなる気持ちを抑えつつ)長く飾っていても飽きがこないものを目指しました。

■原型は基本的にエポパテ製。
製作上苦労したのは、上半身の和服のシワでした。久米田先生の絵のテイストも入れないといけないし、最低限の着物っぽさももたせないといけないし。無意識のうちにシワを作りこみ過ぎてしまい、気がついたら久米田絵から乖離してた…なんてことが、たびたびありました。シンプルに見える線ほど立体に起こすのは難しいっす(´д`;)。

あと、メガネパーツのブリッジの部分(というんでしょうか? レンズとレンズを繋ぐ箇所)が非常に細くて、製作中にいったい何度折ったことか…。右手の指は、そういう製作中の「絶望した!」という気持ちをこめて表情を付けています。ごめんなさい、ウソです。

■教卓はプラ板から製作。プラ板の箱組み工作なんて、F1カーをスクラッチしてたとき以来だから15年ぶりくらいですよ。
首吊り用の絶望ロープはエポパテの寄り合わせで。納品前日にそのロープを作り忘れてたことを思い出して慌てまくったのも、今となってはいい思い出death…。
それと、袖口のボタンが無いのに気がついても知らないフリをするのが大人のマナー orz


糸色先生1

糸色先生 全身3方向

糸色先生 上半身1

糸色先生 上半身2




名取羽美(かってに改蔵)

■真の意味で猟奇的な彼女。名取羽美さんです。

■サンマガ学園の決め事として、「人物と机は何らかの形で絡めること」というのがありました。そこで最初は、モーニングスターを振り回して机を破壊する羽美ちゃん…というのも妄想したんですが、あまりにもレギュレーションを逸脱かつ拡大解釈していて怒られそうだったので、自主的にボツに。結局、かってに改蔵の26巻第4話に載ってる絵をちょっとだけ変更してポーズ案としました。

■全高は約13cm。
前に作った羽美と比べて、2cmほど小さくなってます。同じサイズならいろいろ流用できたのに
今回も前作同様、駄乳の再現に努めました。

地丹のほうは、担当さんから「したっぱスーツにしましょう!」と提案があり、黒の全身タイツに。ヤサグレ加減が出るようなポーズにしてみました。リペイントして耳を付ければパンダ地丹にもなったりならなかったり。
羽美ちゃん愛用の股裂き人形。当初は股の破れ目から中の綿がのぞいてる形で作ってたんですが、なんか見た目が妙に生々しくて怖くなったので、最終的には無難な形におさめてしまいました。チキンです。こちらも黄色にリペイントすれば、さのすけになったりならなかったり。
制服の色は企画の関係上、原作のものとは若干異なります。


羽美 全身1

羽美 全身2

羽美 上半身

地丹と股裂き人形